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〈新刊〉『都市は何によってできているのか』パク・ソンウォン(クオン・新しい韓国文学シリーズ05)

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〈新刊〉『都市は何によってできているのか』パク・ソンウォン(クオン)

サイズ:四十六版、ソフトカバー
頁:
価格:2200+税

〈概要〉
シリーズ第5作としてお届けするのは、実力派ストーリーテラーとして韓国で高く評価され、「今日の芸術家賞」「現代文学賞」など数々の受賞作に輝く朴晟源(パク・ソンウォン)の傑作短編集『都市は何によってできているのか』です。
 本作は深い内省と探求から生まれた8つの短編で構成されていますが、それらは、独立した物語でありながら、同時に1つの長編小説のようにつながり合い、互いに共鳴し合っているのです。

【全部読まねば「都市」が見つからない。パク・ソンウォンワールドの八篇のストーリー】
 この作品には短編集『キャンピングカーに乗ってウランバートルまで』と『都市は何によってできているのか』の小説が同名2作目まで収録されており、「キャンピングカー」にでてくる「僕」が「都市は-2」にも登場するという、ユニークな構成になっています。二つとも違う背景の作品ではありますが、「僕」が家族を通して追求していた幸せの理想は「何」なのかが淡々と語られ、遊牧民のような「放浪生活」をし続けていく「僕」の話は私たちの話でもあるような気がします。軽いタッチで書かれたパク・ソンウォンワールドの「放浪」をお楽しみください。

 姉と僕は誕生日が数日しか違わない。そんな姉を姉とよんでいいのかどうか、僕は昔から何とも判断が付きかねている。早い話が僕は父の隠し子だ。それも本妻と同じ時期に妊娠させたというから、その手際の良さには舌を巻く。父はたぶん当時から遊牧民気質を持っていたのだろう。
 -「キャンピングカーに乗ってウランバートルまで」から

【著者プロフィール : パク・ソンウォン】
1969年、韓国慶尚北道大邱市に生まれた。東国大学大学院文化芸術大学文芸創作学科を卒業し、現在は啓明大学の文芸創作学科の教授である。『文学と社会』1994年秋号に短編小説「遺書」を発表して以来、現在までに小説集『異常・李箱・理想』(文学と知性社、1996)、『俺を盗め』(文学と知性社、2000)『僕たちは走ってゆく』(文学と知性社、2005)『都市は何によってできているのか』(文学トンネ、2009)、『一日』(文学と知性社、2012)を出版。2003年には「今日の芸術家賞」、2010年には「現代文学賞」、2012年には「現代仏教文学賞」を受賞した。多作な作家ではないが、その作品は現代的な主題、奇抜なストーリーと、その不可思議な世界に読者を無理なく引きこむ巧みな表現力によって、いずれも高い評価を受けている。

【訳者プロフィール : 吉川凪】
大阪生まれ。新聞社勤務の後、韓国仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士。韓国で留学中に韓国語で詩を書いていて文壇デビューもした。著書として『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、訳書に『ねこぐち村のこどもたち』、『リナ』、『この世でいちばん美しい別れ』、『ラクダに乗って』などがある。

(版元サイトより引用)

*おまけ*
店主竹田とライター田中による読書会の模様もあります。
https://note.com/cuon_cuon/m/m5fbb7f819184

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