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<新刊>『人文的、あまりに人文的 古代ローマからマルチバースまでブックガイド20講+α』山本貴光、吉川浩満(版元:本の雑誌社)

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<新刊>『人文的、あまりに人文的 古代ローマからマルチバースまでブックガイド20講+α』山本貴光、吉川浩満(版元:本の雑誌社)

価格:1900円+税
サイズ:四六判
ページ:P304

<概要>

人(ヒト)の文(アヤ)から考えよう

やわらかな対話が提案するのは考えるたのしさ、意見交換のおもしろさ。しあわせとは? 哲学とは? 人文学とは? 人文的思考がぐんと身近になるブックガイド。

俎上に載せた40冊からあれやこれやと対話がはずむ、〈山本くん〉と〈吉川くん〉の読書会。古代文明からエピクテトス、モンテーニュ、カント、フーコー、千葉雅也、加藤陽子、読書猿、神経科学、多元宇宙論まで、新旧の基本図書を総ざらい。「ゲンロンβ」(ゲンロン)の人気連載を書籍化。
初心者歓迎。人文的読書会へようこそ!

【目次】

第1回
クレイジーな時代?
『啓蒙思想2・0──政治・経済・生活を正気に戻すために』(ジョセフ・ヒース)

叛逆かパターナリズムか
『心は遺伝子の論理で決まるのか──二重過程モデルでみるヒトの合理性』(キース・E・スタノヴィッチ)


第2回
「好奇心」の効果
『子どもは40000回質問する──あなたの人生を創る 「好奇心」 の驚くべき力』(イアン・レズリー)

人類学者かつ歴史学者として
『思索への旅──自伝』(ロビン・G・コリングウッド)

第3回
自由意志は存在しない?
『マインド・タイム──脳と意識の時間』(ベンジャミン・リベット)

自由は進化する?
『自由は進化する』(ダニエル・C・デネット)

第4回
歴史を論じる
『それでも、日本人は 「戦争」 を選んだ』(加藤陽子)

記憶を武器に理不尽と闘う
『神聖喜劇』(大西巨人)

第5回
エッセイの精神
『エセー』(ミシェル・ド・モンテーニュ)

懐疑の効用
『懐疑主義』(松枝啓至)

第6回
幾何学の精神と繊細の精神
『パンセ』(パスカル)

社会的現実とともに思考する
『哲学においてマルクス主義者であること』(ルイ・アルチュセール)

第7回
古代ローマ時代の人生相談
『人生談義』(エピクテトス)

世界をどう捉えるか──物体と非物体
『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』(エミール・ブレイエ)

第8回
幸福に関する 「なに」 「いかに」 「なぜ」 の問い
『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』(青山拓央)

夢破れた国の幸福論
『セカンドハンドの時代──「赤い国」を生きた人びと』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)

第9回
インディーズでサヴァイヴする!
『これからのエリック・ホッファーのために──在野研究者の生と心得』(荒木優太)

どうすれば民主主義の原理が機能する国家の国民になれるのか?
『日本国民であるために──民主主義を考える四つの問い』(互盛央)

第10回
人文書のなかの人文書
『言葉と物──人文科学の考古学』(ミシェル・フーコー)

ポスト・ヒューマニティーズの人文書
『有限性の後で──偶然性の必然性についての試論』(カンタン・メイヤスー)

第11回
今日から使える人文書
『アイデア大全──創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』(読書猿)

立志から始めよう
『知的トレーニングの技術〔完全独習版〕』(花村太郎)

第12回
民主政を問い直す
『社会契約論』(ルソー)

可能性の条件を探る
『純粋理性批判』(カント)

第13回
能動でも受動でもない世界との関わり方
『中動態の世界──意志と責任の考古学』(國分功一郎)

アイロニーとユーモアによる変身のすすめ
『勉強の哲学──来たるべきバカのために』(千葉雅也)

第14回
シンギュラリティ論議は現代の神話?
『そろそろ、人工知能の真実を話そう』(ジャン=ガブリエル・ガナシア)

我々はハイパーヒストリーの時代に突入した?
『第四の革命──情報圏が現実をつくりかえる』(ルチアーノ・フロリディ)

第15回
天文と人文の出会い
『古代文明に刻まれた宇宙──天文考古学への招待』(ジューリオ・マリ)

宇宙はひとつではない
『マルチバース宇宙論入門──私たちはなぜ〈この宇宙〉 にいるのか』(野村泰紀)

第16回
思考はデザインとともにある
『アイデア第三七九号』「ブックデザイナー鈴木一誌の仕事」

デザインからリテラシーへ
『生きるための読み書き──発展途上国のリテラシー問題』(中村雄祐)

第17回
共感を増幅する贈与
『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎)

人文学の情動論的転回
『情動の哲学入門──価値・道徳・生きる意味』(信原幸弘)

第18回
AIの危機、人間の危機
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子)

収容所でなにを話す?
『収容所のプルースト』(ジョゼフ・チャプスキ)

第19回
戦争とは、誤訳や食い違いの極端な継続にほかならない
『翻訳地帯──新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(エミリー・アプター)

日本文学の輸出、流通、逆輸入
『日本文学の翻訳と流通──近代世界のネットワークへ』(河野至恩、村井則子編)

第20回
サイコロからはじまる知のグランドツアー
『知の果てへの旅』(マーカス・デュ・ソートイ)

知の果てから無知の知へ!
『知ってるつもり──無知の科学』(スティーブン・スローマン、フィリップ・ファーンバック)

【著者略歴】

山本 貴光 やまもと たかみつ
1971年生まれ。文筆家、ゲーム作家。慶應義塾大学環境情報学部卒業。著書に『コンピュータのひみつ』(朝日出版社)『文体の科学』(新潮社)『「百学連環」を読む』(三省堂)『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社)『記憶のデザイン』(筑摩書房)など。

吉川 浩満 よしかわ ひろみつ
1972年生まれ。文筆家、編集者。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、現職。著書に『理不尽な進化』(朝日出版社)『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』(河出書房新社)など。

山本と吉川の共著に『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』『問題がモンダイなのだ』(共に筑摩書房)『脳がわかれば心がわかるか』(太田出版)、共訳に『先史学者プラトン』(朝日出版社)『MiND
心の哲学』(ちくま学芸文庫)。「哲学の劇場」主宰。2020年より動画配信を開始。

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