<オリジナルサインペン100本販売記念>
2月1日〜2月28日までの間で、オンラインサイトおよび、店舗にて5000円以上お買い上げいただきました方へ、オリジナルサインペン(黒orピンク)をプレゼントします!*配布予定本数が、なくなり次第終了
100年残る本と本屋をめざして。
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<新刊>『旅する練習』乗代雄介(版元:講談社)
¥ 1,705
<新刊>『旅する練習』乗代雄介(版元:講談社) 価格:1,550円+税 サイズ:四六判 ページ: 178 <概要> 第164回芥川賞候補作。 中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。 2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、 ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。 ロード・ノベルの傑作!(版元サイトより引用) <著者> 岸 政彦 (キシ マサヒコ) 1967年生まれ。社会学者。著書に『同化と他者化』(ナカニシヤ出版)、『街の人生』、『断片的なものの社会学』、『はじめての沖縄』、『マンゴーと手榴弾』、小説に『ビニール傘』『図書室』などがある。 柴崎 友香 (シバサキ トモカ) 1973年大阪府生まれ。『きょうのできごと』で作家デビュー。『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、『春の庭』で芥川賞など受賞歴多数。著書に『その街の今は』『きょうのできごと、十年後』『千の扉』他がある。
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<新刊>『フィッシュ・アンド・チップスの歴史: 英国の食と移民』パニコス・パナイー(版元:創元社)
¥ 2,640
<新刊>『フィッシュ・アンド・チップスの歴史: 英国の食と移民』パニコス・パナイー(版元:創元社) 価格:2400円+税 サイズ:四六判 ページ: 238ページ <概要> 19世紀英国に誕生し、20世紀初頭に安価で栄養価の高い日常食として労働者階級に普及したフィッシュ・アンド・チップス。魚の衣揚げの起源はユダヤの食文化にあり、揚げた細切りのジャガイモはフランスに由来すると考えられる。店舗経営者には移民が多く、その出身地はイタリア、キプロス、中国と多岐にわたった。英国の「国民食」の形成と移民の関係を解き明かす。
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<雑貨>カードゲーム『すべてがちょっとずつ優しい世界』(刊行:双子のライオン堂)
¥ 2,860
<雑貨>カードゲーム『すべてがちょっとずつ優しい世界』(刊行:双子のライオン堂) 価格:2600円+税 発売日:2021年1月31日 <概要> カードゲーム「すべてがちょっとずつ優しい世界」は、マンガ家西島大介さんの漫画を原作にしたカードゲームです。 作品世界のキャラクターになって、マンガに登場するアイテムをコレクションしていきます。村のあらゆるシーンを上手に集めた人が勝ちです。 ゲームで使用する60枚のカードは全て異なる絵柄で、マンガ『すべてがちょっとずつ優しい世界』のシーンを贅沢に使用しています。 ルールを作ってくれたのは、「マスクメン」(オインクゲームズ)、「セブンセグメントトリックス」(倦怠期)、「アメリカンブックショップ」(双子のライオン堂)などの数多くの傑作ゲームを生み出したゲームデザイナー、新澤大樹さんです。 ゲームの内容は、「セットコレクション」と「チキンレース」。 7種類のカードを集めることが目標なのですが、プレイヤーはマンガキャラクターが描かれた役割カードをこっそりと持ち、特殊能力を活用しながら競い合います。 手番で行うアクションはたった一つだけ、「カードをめくるか」「受け取るか」。何度もカードをめくることができますが、同じ種類のカードをめくってしまうと失敗。 他人の集めているカードを確認しながら、山札のカードを予想しながら、そして相手が隠している役割を予測しながら、慎重にカードをめくってください。何枚のカードを手に入れられるかはあなた次第です。 アートワークだけでなく、ゲームシステムもマンガの世界観に触れることのできる設計になっています。 単なるカードゲームではありません。これは、物語をなんどでも再構築するゲームです。 あなたが紡ぐ「すべてがちょっとずつ優しい世界」は、いったいどんな結末を迎えるのでしょうか? <詳細> カードゲーム「すべてがちょっとずつ優しい世界」 公式サイト:https://liondo.jp/?page_id=2433 プレイ人数:2~4人 プレイ時間:15~30分 対象年齢:8~100歳 価格:2600円 発売日:2021年1月 ◆スタッフ 原作・イラスト:西島大介 ゲームデザイン:新澤大樹(サークル倦怠期) アートワーク:山中麻未 企画:田中佳祐 発行:双子のライオン堂
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<新刊>『プルーストへの扉』ファニー・ピション 、訳)高遠 弘美(版元:白水社)
¥ 2,310
<新刊>『プルーストへの扉』ファニー・ピション 、訳)高遠 弘美(版元:白水社) 価格:2,100円+税 サイズ:四六判 ページ: 182ページ <概要> 『失われた時を求めて』を読みたいと思っている人、読みはじめたけれど挫折し てしまった人に捧げる、斬新でわかりやすいアプローチ(版元サイトより)
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<新刊>『100分de名著 カールマルクス資本論』(版元:NHK出版)
¥ 576
<新刊>『100分de名著 カールマルクス資本論』(版元:NHK出版) サイズ:A5判 ページ: 116
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〈新刊〉『よりぬきのん記2020』
¥ 1,210
〈新刊〉『よりぬきのん記2020』 スズキロクさんの4コマ漫画日記。
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<新刊>『母影』尾崎世界観(版元:新潮社)
¥ 1,870
*サイン本に関する問い合わせのお返事はできません。入荷に関してはこちらでも把握できませんので、ご了承くださいませ。 <新刊>『母影』尾崎世界観(版元:新潮社) 価格:1,300円+税 サイズ:四六判 ページ: 128ページ <概要> 主人公は小学校低学年の女の子。母子家庭で育った彼女は、学校に友達がおらず、放課後の時間をもっぱら母親の働くマッサージ店の空きベッドで過ごしている。カーテンの向こうでお客さんを施術して「直してあげる」母親は、昔は女性客の相手もしていたはずなのに、次第に店に来るのがおじさんばかりになってきて……。 <プロフィール> 尾崎世界観(おざき・せかいかん) 1984年11月9日、東京都生まれ。2001年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル・ギター。12年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビュー。16年、初小説『祐介』(文藝春秋)を書き下ろしで刊行。他の著書に『苦汁100%』、『苦汁200%』(ともに文藝春秋)、『泣きたくなるほど嬉しい日々に』(KADOKAWA)。千早茜との共著に『犬も食わない』(新潮社)。対談集に『身のある話と、歯に詰まるワタシ』(朝日新聞出版)。
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<新刊>『ゲンロン戦記』東浩紀(版元:中央公論新社)
¥ 946
<新刊>『ゲンロン戦記』東浩紀(版元:中央公論新社) 価格:860円+税 サイズ:新書 ページ: 288ページ <概要> 「数」の論理と資本主義が支配するこの残酷な世界で、人間が自由であることは可能なのか? 「本書はぼくの考えた抵抗戦略である」。「観光」「誤配」という言葉で武装し、大資本の罠、ネット万能主義、敵/味方の分断にあらがう、東浩紀の渾身の思想。難解な哲学を明快に論じ、ネット社会の未来を夢見た時代の寵児は、2010年、新たな知的空間の創設をめざして「ゲンロン」を立ち上げ、戦端を開く。ゲンロンカフェ開店、思想誌『ゲンロン』刊行、動画配信プラットフォーム開設……いっけん華々しい戦績の裏にあったのは、仲間の離反、資金のショート、組織の腐敗、計画の頓挫など、予期せぬ失敗の連続だった。悪戦苦闘をへて紡がれる哲学とは? ゲンロン10年をつづるスリル満点の物語。
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<新刊>『金子兜太 〔俳句を生きた表現者〕』井口時男(版元:藤原書店)
¥ 2,420
<新刊>『金子兜太 〔俳句を生きた表現者〕』井口時男(版元:藤原書店) 価格:2200円+税 サイズ:四六判 ページ: 240ページ <概要> “現役大往生”から三年、画期的兜太論。 戦後俳句の巨人、金子兜太(1919‐2018)の逝去から三年。出征したトラック島での極限の戦場体験を原点として、「造型性」を掲げた前衛俳句を追求した前半生から、やがて「衆」の世界へと大きく舵を切り、さらに晩年にはアニミズムに軸足を据えたこの俳人の、生涯を貫いていたものは何だったのか。 戦後精神史にまぎれもなく屹立する比類なき「存在者」の根源にある思想を、「野の人」として見事に描き出す。気鋭の文芸批評家による画期的金子兜太論。
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<新刊>『妄想書評』絲山秋子
¥ 1,100
<新刊>『妄想書評』絲山秋子 サイズ:B6サイズ 縦182mm × 横128mm 定価:1000円 ページ:60P ※サイン入りです。 <概要> 打ち切りとなったweb連載エッセイをまとめた自主制作の小冊子。
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<新刊>『大阪』岸政彦、柴崎友香(版元:河出書房)
¥ 1,870
<新刊>『大阪』岸政彦、柴崎友香(版元:河出書房) 価格:1,700円+税 サイズ:四六判 ページ: 264ページ <概要> 大阪へ来た人、大阪を出た人――かつていた場所と今いる場所が「私」を通して交差する。街と人の呼吸を活写した初共著エッセイ。 <著者> 岸 政彦 (キシ マサヒコ) 1967年生まれ。社会学者。著書に『同化と他者化』(ナカニシヤ出版)、『街の人生』、『断片的なものの社会学』、『はじめての沖縄』、『マンゴーと手榴弾』、小説に『ビニール傘』『図書室』などがある。 柴崎 友香 (シバサキ トモカ) 1973年大阪府生まれ。『きょうのできごと』で作家デビュー。『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、『春の庭』で芥川賞など受賞歴多数。著書に『その街の今は』『きょうのできごと、十年後』『千の扉』他がある。
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<新刊>『翻訳目錄』 阿部大樹、(絵)タダジュン(版元:雷鳥社)
¥ 2,200
<新刊>『翻訳目錄』 阿部大樹、(絵)タダジュン(版元:雷鳥社) 価格:2000円+税 サイズ:B6判変形 ページ:160p <概要> 言葉の意味はたえず変わっていく。 書き留められるのは、その一瞬にもっていた意味だけだ。 ―――言葉はいつまで、もぞもぞ動く? 2020年に日本翻訳大賞を受賞した、 精神科医が“私的なノート"に書き溜める、 国や地域、時代をまたぐ味わい深いことばたちを、 ひろく紹介する、ちいさな目録。 “名無しの翻訳"、“時代とともに消えた言葉"、“意味の移り変わり"など 私たちの、“くちのききかた"からこぼれた60個の欠片を、 版画家・タダジュンの挿絵とともにしずかに眺める。 【目次】 ・ことばでないもの ・ことばをさかのぼる ・ことばのうつりかわり ・ことばがうまれるとき ・ことばがきえていくとき ・ことばをかきとめる ※各章末には、著者の小エッセイを収録。
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<新刊>『鏡のなかのボードレール』くぼた のぞみ(版元:共和国)
¥ 2,200
<新刊>『鏡のなかのボードレール』くぼた のぞみ(版元:共和国) 価格:2,000円+税 サイズ:四六変型判 ページ:212ページ <概要> 現代詩の始祖にして19世紀最大の詩人、シャルル・ボードレール。その恋人ジャンヌは、カリブ海出身で白人と黒人の混血女性でした。著者のくぼたのぞみさんは、詩人がかの女に捧げた「ジャンヌ・デュヴァル詩篇」を中心に語り、それらを訳し直しながら、さらにノーベル賞作家クッツェー『恥辱』へと、その思索を開いてゆきます――まるで割れた鏡の断片に、ふたりの姿が映し出されるように。それらの詩篇は、本邦初の女性訳『悪の華』ともなっています。 また、かの女を主人公にしたアンジェラ・カーター(Angela Carter)の傑作短篇「ブラック・ヴィーナス」(Black Venus)も新訳で収録。ボードレールを《世界文学》として読みかえるための、とても贅沢な1冊になりました。 新シリーズ[境界の文学]第1弾。 目次 01、コンスタンシアの葡萄酒より 02、エキゾチックな香り 03、髪と猫 04、日本語とジャンヌへの眼差し 05、鏡、あるいはジャンヌの瞳 06、鏡のなかのボードレール 07、ボードレールと日本 08、『悪の華』と翻訳──詩と抒情詩の違い 09、J・M・クッツェーのたくらみ、他者という眼差し 10、ボードレールになってみる 附録、ブラック・ヴィーナス by アンジェラ・カーター あとがき
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<新刊>『収容所のプルースト』ジョゼフ・チャプスキ(版元:共和国)
¥ 2,750
<新刊>『収容所のプルースト』ジョゼフ・チャプスキ(版元:共和国) 価格:2,500円+税 サイズ:四六変型判 ページ:228ページ <概要> 1939年のナチスとソ連による相次ぐポーランド侵攻。このときソ連の強制収容所に連行されたポーランド人画家のジョゼフ・チャプスキ(1896 - 1993)は、零下40度の極寒と厳しい監視のもと、プルースト『失われた時を求めて』の連続講義を開始する。その2年後にチャプスキは解放されるが、同房のほとんどが行方不明となるという歴史的事実の過程にあって、『失われた時を求めて』はどのように想起され、語られたのか? 現存するノートをもとに再現された魂の文学論にして、この長篇小説の未読者にも最適なガイドブック。 目次 編者による注記 ✶ 005 収容所のプルースト ✶ 011 後注 ✶ 106 ジョゼフ・チャプスキ略年譜 ✶ 137 ジョゼフ・チャプスキ著作一覧 ✶ 151 プルースト、わが救い 訳者解説にかえて 岩津航 ✶ 154 グリャーゾヴェツ・ノート ✶ 別丁
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<新刊>『植物園の世紀 イギリス帝国の植物政策』川島昭夫(版元:共和国)
¥ 3,080
SOLD OUT
<新刊>『植物園の世紀 イギリス帝国の植物政策』川島昭夫(版元:共和国) 価格:2,800円+税 サイズ:四六変型判 ページ:240ページ <概要> 数々の映画や文学作品でも知られる「バウンティ号の反乱」(1789年)。なぜこの英国艦は、はるばるカリブ海までパンノキを運んでいたのか。イギリスの植民地戦略を担った植物学者やプラント・ハンターたちの姿を通して、現在では憩いの場として利用される「植物園」の起源を描き出す。イギリス帝国史研究の原点にして、長きにわたる著者の業績の精華。 目次 はじめに(志村真幸) 第1章 植物帝国主義 第2章 重商主義帝国と植物園 第3章 カリブの植物園 第4章 ブルーマウンテンの椿──カリブの植物園・2 第5章 インドの植物園と大英帝国 第6章 植物学の同胞──インドの植物園と大英帝国・2 第7章 戦艦バウンティ号の積み荷 第8章 海峡の植物園──ペナンとシンガポール あとがき(志村真幸)
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<新刊>『ダダイストの睡眠』高橋 新吉(版元:共和国)
¥ 2,860
<新刊>『ダダイストの睡眠』高橋 新吉(版元:共和国) 価格:2,600円+税 サイズ:四六変型判 ページ:264ページ <概要> ダガハジ断言 Is Dadaist 高橋がダダ新吉になる瞬間:解説1 桔梗 宇和島の闘牛 神は熟睡したもう 預言者ヨナ 狂気をどう語るのか:解説2 亡ぶる家の豚 不気味な運動 仏教 乞食夫婦 ヴィニイ 悲しき習性 高橋新吉 略年譜 生蝕記 或る浮浪人の日記 ダダイストの睡眠 焔をかかぐ いま高橋新吉をどう読むか:解説3 編者あとがき 初出一覧
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<新刊>『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』ヤニス・バルファキス(版元:ダイヤモンド社)
¥ 1,650
<新刊>『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』ヤニス・バルファキス(版元:ダイヤモンド社) 価格:1500円+税 サイズ:四六判 ページ:248ページ <概要> 元財務大臣の父がホンネで語り尽くす!シンプルで、心に響く言葉で本質をつき、世界中で大絶賛されている、究極の経済×文明論! **** プロローグ 経済学の解説書とは正反対の経済の本 ・目の前の混乱から離れて世界を見つめ直す ・資本主義を解き明かす 第1章 なぜ、こんなに「格差」があるのか?――答えは1万年以上前にさかのぼる ・なぜ、アフリカから強国が出てこなかったのか? ・地域内格差――金持ちは100万ドルを簡単につくれる 第2章 市場社会の誕生――いくらで売れるか、それがすべて ・ふたつの価値――経済学者はすべてを「値段」で測る ・世界はカネで回っている? 第3章 「利益」と「借金」のウエディングマーチ――すべての富が借金から生まれる世界 ・悪魔が考えた「地獄」より残酷なこと ・富と競争――競争に勝つには借金するしかない 第4章 「金融」の黒魔術――こうしてお金は生まれては消える ・起業家はタイムトラベラー――未来から無限の交換価値をつかみとる ・歯車が「逆回転」しはじめる 第5章 世にも奇妙な「労働力」と「マネー」の世界――悪魔が潜むふたつの市場 ・狩人のジレンマ――全員で鹿を狙うか、ひとりでうさぎを狙うか? ・悪魔が潜む場所――「マネー・マーケット」とは何か? ・予言は自己成就する――もしソポクレスが経済の教科書を書いたら? 第6章 恐るべき「機械」の呪い――自動化するほど苦しくなる矛盾 ・巨大企業にとっての「すばらしい新世界」 ・絶望を見せてくれるのは誰か? 第7章 誰にも管理されない「新しいお金」――収容所のタバコとビットコインのファンタジー ・誰も税金を払いたくなければ、どうすればいい? ・ビットコイン――「1通のメール」がもたらした衝撃 第8章 人は地球の「ウイルス」か?――宿主を破壊する市場のシステム ・節度のない者は「愚か者」になる――駄目と知りながら競争を止められない ・未来のすべてを決める対決――「すべてを民主化しろ」vs「すべてを商品化しろ」 エピローグ 進む方向を見つける「思考実験」 ・思考実験――君は理想の世界に行きたいか? ・占い師のロジック――私が経済学者になった理由
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<新刊>『はじめまして現代川柳』編著:小池正博(版元:書肆侃侃房)
¥ 1,980
<新刊>『はじめまして現代川柳』編著:小池正博(版元:書肆侃侃房) サイズ:四六判、上製、312ページ 定価:本体1,800円+税 ISBN: 978-4-86385-420-8 C0092 装丁:森敬太 装画:大河紀 <概要> いまいちばんおもしろい言葉がつまった、 現代川柳の決定版アンソロジー誕生! 川上日車、石部明から八上桐子、柳本々々まで35名の柳人76句選。 詳細な作者紹介、「現代川柳小史」を付す。 2020年10月全国書店にて発売。 【目次】 はじめに 現代川柳とは何か? 第1章 現代川柳の諸相 石田柊馬 石部明 海地大破 加藤久子 佐藤みさ子 墨作二郎 浪越靖政 丸山進 渡部可奈子 渡辺隆夫 第2章 現代川柳の展開 くんじろう 小池正博 滋野さち 清水かおり 筒井祥文 中西軒わ なかはられいこ 野沢省悟 畑美樹 松永千秋 第3章 現代川柳の源流 川上日車 木村半文銭 河野春三 中村冨二 細田洋二 第4章 ポスト現代川柳 飯島章友 川合大祐 暮田真名 榊陽子 竹井紫乙 芳賀博子 兵頭全郎 湊圭史 八上桐子 柳本々々 第5章 現代川柳小史 【収録作品の一部】 先生の生まれた町のあぶらあげ 八上桐子 銀河から戻る廊下が濡れている 加藤久子 この辺が机の顔と思います 佐藤みさ子 ややこしいので馬肉だと言っておく 丸山進 「「「「「「「「蚊」」」」」」」」 川合大祐 付箋を貼ると雲は雲でない 兵頭全郎 時速などというから豆腐が固くなる 石田柊馬 いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田真名 おやすみなさい(銀河パッケージング) 柳本々々 さかな屋にある 靴下の透明度 墨作二郎 逆噴射できる余力は残しとく 浪越靖政 ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ なかはられいこ 都合よく転校生は蟻まみれ 小池正博 【はじめにより】 現代俳句や現代短歌について、短詩型文学に関心のある読者であればある程度のイメージを持っておられることだろう。けれども、「現代川柳」について、それがどのようなものか、具体的な作者や作品を挙げて語ることのできる人は少ないと思われる。川柳といえば「母親はもつたいないがだましよい」「古郷へ廻る六部は気のよわり」などの「古川柳」であり、「近代川柳」や「現代川柳」は一般にはあまり知られていない。 現在書かれている川柳の場合でも、よく目にするのは新聞川柳・時事川柳・サラリーマン川柳などである。そのような一般に流布している川柳イメージと重なりながらも異なるかたちで、文学としての川柳は書き継がれてきた。 「現代川柳」には「現代の川柳」とは異なったニュアンスがある。一九七〇年前後、「現代川柳」は「革新川柳」「前衛川柳」という意味で川柳界では受け止められていた。「伝統川柳」と「現代川柳」という対立軸があったのだ。現在では伝統と革新ということはあまり言われなくなったが、伝統であれ革新であれ、文芸としての川柳を志向する作品を「現代川柳」と呼んでおこう。(……) 具体的な川柳作品を読み味わっていただくことによって、短歌や俳句とは異なる言葉の使い方・表現の仕方を感じ取っていただければと思う。 【編著者プロフィール】 小池正博(こいけ・まさひろ) 1954年、大阪府生まれ。1997年「現代川柳点鐘の会」に入会、墨作二郎に師事。「バックストローク」「川柳カード」同人を経て「川柳スパイラル」編集発行人。句集『水牛の余波』『転校生は蟻まみれ』、評論集『蕩尽の文芸 川柳と連句』。
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<新刊>『人文的、あまりに人文的 古代ローマからマルチバースまでブックガイド20講+α』山本貴光、吉川浩満(版元:本の雑誌社)
¥ 2,090
<新刊>『人文的、あまりに人文的 古代ローマからマルチバースまでブックガイド20講+α』山本貴光、吉川浩満(版元:本の雑誌社) 価格:1900円+税 サイズ:四六判 ページ:P304 <概要> 人(ヒト)の文(アヤ)から考えよう やわらかな対話が提案するのは考えるたのしさ、意見交換のおもしろさ。しあわせとは? 哲学とは? 人文学とは? 人文的思考がぐんと身近になるブックガイド。 俎上に載せた40冊からあれやこれやと対話がはずむ、〈山本くん〉と〈吉川くん〉の読書会。古代文明からエピクテトス、モンテーニュ、カント、フーコー、千葉雅也、加藤陽子、読書猿、神経科学、多元宇宙論まで、新旧の基本図書を総ざらい。「ゲンロンβ」(ゲンロン)の人気連載を書籍化。 初心者歓迎。人文的読書会へようこそ! 【目次】 第1回 クレイジーな時代? 『啓蒙思想2・0──政治・経済・生活を正気に戻すために』(ジョセフ・ヒース) 叛逆かパターナリズムか 『心は遺伝子の論理で決まるのか──二重過程モデルでみるヒトの合理性』(キース・E・スタノヴィッチ) 第2回 「好奇心」の効果 『子どもは40000回質問する──あなたの人生を創る 「好奇心」 の驚くべき力』(イアン・レズリー) 人類学者かつ歴史学者として 『思索への旅──自伝』(ロビン・G・コリングウッド) 第3回 自由意志は存在しない? 『マインド・タイム──脳と意識の時間』(ベンジャミン・リベット) 自由は進化する? 『自由は進化する』(ダニエル・C・デネット) 第4回 歴史を論じる 『それでも、日本人は 「戦争」 を選んだ』(加藤陽子) 記憶を武器に理不尽と闘う 『神聖喜劇』(大西巨人) 第5回 エッセイの精神 『エセー』(ミシェル・ド・モンテーニュ) 懐疑の効用 『懐疑主義』(松枝啓至) 第6回 幾何学の精神と繊細の精神 『パンセ』(パスカル) 社会的現実とともに思考する 『哲学においてマルクス主義者であること』(ルイ・アルチュセール) 第7回 古代ローマ時代の人生相談 『人生談義』(エピクテトス) 世界をどう捉えるか──物体と非物体 『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』(エミール・ブレイエ) 第8回 幸福に関する 「なに」 「いかに」 「なぜ」 の問い 『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』(青山拓央) 夢破れた国の幸福論 『セカンドハンドの時代──「赤い国」を生きた人びと』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ) 第9回 インディーズでサヴァイヴする! 『これからのエリック・ホッファーのために──在野研究者の生と心得』(荒木優太) どうすれば民主主義の原理が機能する国家の国民になれるのか? 『日本国民であるために──民主主義を考える四つの問い』(互盛央) 第10回 人文書のなかの人文書 『言葉と物──人文科学の考古学』(ミシェル・フーコー) ポスト・ヒューマニティーズの人文書 『有限性の後で──偶然性の必然性についての試論』(カンタン・メイヤスー) 第11回 今日から使える人文書 『アイデア大全──創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』(読書猿) 立志から始めよう 『知的トレーニングの技術〔完全独習版〕』(花村太郎) 第12回 民主政を問い直す 『社会契約論』(ルソー) 可能性の条件を探る 『純粋理性批判』(カント) 第13回 能動でも受動でもない世界との関わり方 『中動態の世界──意志と責任の考古学』(國分功一郎) アイロニーとユーモアによる変身のすすめ 『勉強の哲学──来たるべきバカのために』(千葉雅也) 第14回 シンギュラリティ論議は現代の神話? 『そろそろ、人工知能の真実を話そう』(ジャン=ガブリエル・ガナシア) 我々はハイパーヒストリーの時代に突入した? 『第四の革命──情報圏が現実をつくりかえる』(ルチアーノ・フロリディ) 第15回 天文と人文の出会い 『古代文明に刻まれた宇宙──天文考古学への招待』(ジューリオ・マリ) 宇宙はひとつではない 『マルチバース宇宙論入門──私たちはなぜ〈この宇宙〉 にいるのか』(野村泰紀) 第16回 思考はデザインとともにある 『アイデア第三七九号』「ブックデザイナー鈴木一誌の仕事」 デザインからリテラシーへ 『生きるための読み書き──発展途上国のリテラシー問題』(中村雄祐) 第17回 共感を増幅する贈与 『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎) 人文学の情動論的転回 『情動の哲学入門──価値・道徳・生きる意味』(信原幸弘) 第18回 AIの危機、人間の危機 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子) 収容所でなにを話す? 『収容所のプルースト』(ジョゼフ・チャプスキ) 第19回 戦争とは、誤訳や食い違いの極端な継続にほかならない 『翻訳地帯──新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(エミリー・アプター) 日本文学の輸出、流通、逆輸入 『日本文学の翻訳と流通──近代世界のネットワークへ』(河野至恩、村井則子編) 第20回 サイコロからはじまる知のグランドツアー 『知の果てへの旅』(マーカス・デュ・ソートイ) 知の果てから無知の知へ! 『知ってるつもり──無知の科学』(スティーブン・スローマン、フィリップ・ファーンバック) 【著者略歴】 山本 貴光 やまもと たかみつ 1971年生まれ。文筆家、ゲーム作家。慶應義塾大学環境情報学部卒業。著書に『コンピュータのひみつ』(朝日出版社)『文体の科学』(新潮社)『「百学連環」を読む』(三省堂)『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社)『記憶のデザイン』(筑摩書房)など。 吉川 浩満 よしかわ ひろみつ 1972年生まれ。文筆家、編集者。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、現職。著書に『理不尽な進化』(朝日出版社)『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』(河出書房新社)など。 山本と吉川の共著に『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』『問題がモンダイなのだ』(共に筑摩書房)『脳がわかれば心がわかるか』(太田出版)、共訳に『先史学者プラトン』(朝日出版社)『MiND 心の哲学』(ちくま学芸文庫)。「哲学の劇場」主宰。2020年より動画配信を開始。
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<新刊>『本を贈る』若松 英輔 / 島田 潤一郎 / 牟田 都子 / 矢萩 多聞 / 橋本 亮二 / 笠井 瑠美子 / 川人 寧幸 / 藤原 隆充 / 三田 修平 / 久禮 亮太(版元:三輪舎)
¥ 1,980
<新刊>『本を贈る』若松 英輔 / 島田 潤一郎 / 牟田 都子 / 矢萩 多聞 / 橋本 亮二 / 笠井 瑠美子 / 川人 寧幸 / 藤原 隆充 / 三田 修平 / 久禮 亮太(版元:三輪舎) 価格:1,800円+税 サイズ:四六判 ページ:P304 *表紙の写真は3刷です <概要> 本は読者のもの 島田潤一郎 (編集者) 女神はあなたを見ている 矢萩多聞 (装丁家) 縁の下で 牟田都子 (校正者) 心刷 藤原隆充 (印刷) 本は特別なものじゃない 笠井瑠美子 (製本) 気楽な裏方仕事 川人寧幸 (取次) 出版社の営業職であること 橋本亮二 (営業) 読者からの贈りもの 久禮亮太 (書店員) 移動する本屋 三田修平 (本屋) 眠れる一冊の本 若松英輔 (批評家)
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<新刊>『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』青木耕平、加藤有佳織、佐々木楓、里内克巳、日野原慶、藤井光、矢倉喬士、吉田恭子(版元:書肆侃侃房)
¥ 1,980
<新刊>『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』青木耕平、加藤有佳織、佐々木楓、里内克巳、日野原慶、藤井光、矢倉喬士、吉田恭子(版元:書肆侃侃房) 価格:1,800円+税 サイズ:A5判、並製 ページ:376ページ ISBN:978-4-86385-431-4 <概要> 文学からアメリカのいまが見えてくる。更新され続けるアメリカ文学の最前線! 「web侃づめ」の人気連載ついに書籍化。ブラック・ライブズ・マター(BLM)、ノーベル文学賞を受賞したばかりの詩人ルイーズ・グリュックなど最新の動向についても大幅に増補した決定版! 座談会「正しさの時代の文学はどうなるか?」(ゲスト:柴田元幸さん)を収録。 <登場する人物> ドン・デリーロ、ルシア・ベルリン、ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー、モナ・アワド、ロバート・クーヴァー、アルフィアン・サアット、ジェスミン・ウォード、トニ・モリスン、チャック・パラニューク、モニク・トゥルン、コルソン・ホワイトヘッド、ローレン・グロフ、ハニャ・ヤナギハラ、カルメン・マリア・マチャド、ジーナ・アポストル、ブレット・イーストン・エリス、ピーター・オーナー、パトリック・デウィット、ジェイク・スキーツ、シェリー・ディマライン、シークリット・ヌーネス、ロクサーヌ・ゲイ、多和田葉子、ミチコ・カクタニ、ポール・ベイティ、ショーン・ペン、ルイーズ・グリュックほか <登場する作品> 『アメリカン・サイコ』『ハミルトン』『サブリナ』『ファイト・クラブ2』『フライデー・ブラック』『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』『ビラヴド』『ゲド戦記』(ル=グウィン遺稿)『マレー素描集』『友だち』『マギー・ブラウンその他の人々』『ポイント・オメガ』『ハックルベリー・フィンの冒けん』『シスターズ・ブラザーズ』『掃除婦のための手引き書』『セルアウト』『ブラッグズヴィルにようこそ』『見えない人間』『彼女の体とその他の断片』『スピン』『サウスパーク』『13の理由』『デトロイト ビカム ヒューマン』ほか 【著者プロフィール】 青木耕平(あおき・こうへい) 1984年生まれ。出版社勤務を経て、一橋大学大学院に進学、1990年代のアメリカ小説/文化を研究する。現在、東京都立大学・武蔵野美術大学非常勤講師。主な論考に「アメリカの裏切り者」(「アステイオン」93号)、「神話を書き換え、高く翔べ──ジェスミン・ウォードとアメリカの十年」(『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』付属解説)、「『ビラヴド』と、その時代」(「ユリイカ」2019年9月号)。 加藤有佳織(かとう・ゆかり) 慶應義塾大学文学部助教。アメリカやカナダの文学、世界各地のカッパ(的な存在)に関心がある。翻訳にトミー・オレンジ『ゼアゼア』(五月書房新社、2020年、近刊)。 里内克巳(さとうち・かつみ) 大阪大学言語文化研究科に勤める。著作は『多文化アメリカの萌芽』(彩流社、2017年、単著)、マーク・トウェイン『それはどっちだったか』(彩流社、2015年、翻訳)、『〈連載版〉マーク・トウェイン自伝』(彩流社、2020年、翻訳)、『バラク・オバマの言葉と文学』(彩流社、2011年、編著)など。 佐々木楓(ささき・かえで) 関西大学他非常勤講師。セクシュアルマイノリティとされる人たちの小説や映画を中心に、個人と社会の性のあり方について研究中。 日野原慶(ひのはら・けい) 大東文化大学にてアメリカ文学を研究。特に現代のアメリカ小説を対象にエコクリティシズムと呼ばれる環境に焦点を当てた文学批評をおこなっている。ごく最近のアメリカ小説などにも関心をひろげ研究対象としている。 藤井光(ふじい・ひかる) 1980年大阪生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。同志社大学文学部英文学科教授。主要訳書にD・ジョンソン『煙の樹』、S・プラセンシア『紙の民』、R・カリー・ジュニア『神は死んだ』、H・ブラーシム『死体展覧会』、M・ペンコフ『西欧の東』(以上、白水社)、D・アラルコン『ロスト・シティ・レディオ』、T・オブレヒト『タイガーズ・ワイフ』、S・フリード『大いなる不満』、A・ドーア『すべての見えない光』(第3回日本翻訳大賞受賞)、R・マカーイ『戦時の音楽』(以上、新潮社)、N・ドルナソ『サブリナ』(早川書房)など。 矢倉喬士(やぐら・たかし) 西南学院大学で現代アメリカ文学を研究。ドン・デリーロの作品を中心的に扱った博士論文を執筆後、小説、映画、グラフィック・ノベル、ドラマなどを対象に現代アメリカを多角的に考察している。ドン・デリーロ『アンダーワールド』論で2015年度日本アメリカ文学会関西支部奨励賞受賞。翻訳にタナハシ・コーツ『僕の大統領は黒人だった』(慶應義塾大学出版、2020年、池田年穂・長岡真吾との共訳)がある。 吉田恭子(よしだ・きょうこ) 1969年福岡県生まれ。立命館大学教授。英語で小説を書く傍ら、英語小説を日本語に、日本の現代詩や戯曲を英語に翻訳している。短編集『Disorientalism』(Vagabond Press、2014年)、翻訳にデイヴ・エガーズ『ザ・サークル』(早川書房、2014年)、『王様のためのホログラム』(早川書房、2016年)、野村喜和夫『Spectacle & Pigsty』(OmniDawn、2011年、Forrest Ganderとの共訳)など。
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<新刊>『仕事の喜びと哀しみ』チャン・リュジン、(翻訳)牧野 美加(版元:クオン)
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<新刊>『仕事の喜びと哀しみ』チャン・リュジン、(翻訳)牧野 美加(版元:クオン) 価格:1,800円+税 サイズ:四六判 ページ:270ページ ISBN:978-4-910214-15-3 <概要> 決して安寧ではない現実に向き合いながらも、本書に描かれる人々の目線や行動はどこか軽やかだ。日々の労働、生活、誰かとの関わりを静かに、生々しく、辛辣にユーモラスに優しく描くチャン・リュジンと出会えて幸福に思う。 ――小山田浩子(小説家) 表題作「仕事の喜びと哀しみ」がチャンビ新人小説賞を受賞し、ネットに公開されるとたちまち読者の共感をよび40万ビューを記録。 2020年11月には韓国KBSでドラマ化もされています。 本書にはこの表題作をはじめ、ミレニアル世代の著者が同世代の人々を主人公に描いた8篇を収録。 2020年「書店員が選ぶ今年の本」小説部門に輝いた話題の短編集を、新たな文学シリーズ「K-BOOK PASS」からお届けします。 大型新人の話題作に、作家たちから次々と賞賛の声! ――喜びと哀しみのあいだにある幾重もの名もなき感情が、世界の硬い表面にぶつかってぐらりと微妙に揺れる一瞬一瞬を、作家チャン・リュジンは素早く繊細に捉えてみせた。 チョン・イヒョン ――チャン・リュジンが捉えた物語は まさに今、私たちの時代の物語だ。 ピョン・ヘヨン ――小説の最後のページをめくったとき、私の心の中に冷たくも甘い痕跡が刻まれたことに気づいた。そんなことをやってのける小説はめったにない。 パク・サンヨン <目次> 幸せになります 仕事の喜びと哀しみ 俺の福岡ガイド やや低い 助けの手 101回目の履歴書と初めての出勤 真夜中の訪問者たち タンペレ空港 著者あとがき 日本の読者のみなさんへ 訳者あとがき <著者プロフィール> チャン・リュジン 1986 年生まれ。延世大学にて社会学を専攻。 2018 年に本書の表題作「仕事の喜びと哀しみ」で創批新人小説賞を受賞し、デビュー。 本書『仕事の喜びと哀しみ』は2020年の「書店員が選ぶ今年の本」小説部門に選ばれた。 このほか、2020年に第11回若い作家賞、第7回沈薫文学大賞を受賞。 <訳者> 牧野美加 1968年、大阪生まれ。釜慶大学言語教育院で韓国語を学んだ後、新聞記事や広報誌の翻訳に携わる。 第1回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」最優秀賞受賞。 訳書にカン・ヒョンギョン『バニトレ! バベバニの奇跡の10日間ダイエット』(PHPエディターズ・グループ)、共訳書にチェ・ウニョン『ショウコの微笑』、ソ・ミョンスク『オルレ 道をつなぐ』(以上クオン)。
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<新刊>『渚に立つ 沖縄・私領域からの衝迫』清田 政信(版元:共和国)
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<新刊>『渚に立つ 沖縄・私領域からの衝迫』清田 政信(版元:共和国) 価格:2,600円+税 サイズ:四六変型判 ページ:276ページ ISBN:978-4-907986-47-6 <概要> 不可視の原境、古謡、そしてエロス。 沖縄の戦後文学史上、もっとも先鋭にして重要な詩人が、灼けた韻律の深淵から帰還する。 自身の内域を微分するように、伊波普猷、比嘉春潮、折口信夫、柳田国男ら沖縄思想の系譜を描く単行本未収録の連載「沖縄・私領域からの衝迫」にくわえ、南島歌謡をその根源へとたどりゆく黒田喜夫論、藤井貞和論などを収める。 目次 微視的な前史 第1部 沖縄・私領域からの衝迫 世礼国男論 金城朝永論 仲原善忠にかかわりつつ 比嘉春潮にかかわりつつ 伊波普猷論の入口まで 折口信夫にかかわりつつ 柳田国男にかかわりつつ 第2部 原郷への意思 原境への意思 幻域 詩と原郷 黒田喜夫論 古謡から詩へ 藤井貞和に触発されて 清田政信とは誰か(松田潤) 解説・解題 前書きなど 《渚に立つ。これは寂寥から立ち直れない者がなすことのできる最後の行為だ。古代からこの島の渚に立った者は無数にいたようだ。しかしそこまでは人間がごく自然に精神からのがれ、精神へ立ちかえる習練といっていい。問題は水平線に眼をいこわせようにも、何も見えないこの荒廃に、見えざるゆえに著しく顕つ幻に灼かれて、ほとんど帰るところを失った魂を、私はどう解けばいいのか知らない。こういう魂は、村の民とさしむかいに話してもおそらく自分の言葉をいこわせる場所をみいだせないにちがいない。〔……〕きみたちと私は理解しえないゆえに、きみたちと私との関係には虚偽は成立する余地はない、という存在論的な構図を、白い骨のように透かしている。》――本文より 版元から一言 「沖縄戦後文学」というにとどまらず、「現代文学/現代詩」「世界文学」として再読されるべき詩人の筆頭が、清田政信です。現在も病床にあり、80年代後半以後の執筆活動が途絶えているせいか、既刊の著書もすべて絶版。古書でも入手困難なものが少なくないため、読んでみたくても『沖縄文学全集』をはじめとするアンソロジーの1篇か2篇にその名を見るばかりでした。 そこで今回、伊波普猷、比嘉春潮、柳田国男や折口信夫たち「沖縄学」の系譜をたどる単行本初収録連載を中心に、新しい読者のための作品集をリリースします。 この詩人の声は、けっして耳障りのいい、安っぽい言葉でなんか語りかけてきませんが、その詩、その散文からは、自身の内面を突き詰めることによって吐き出された苦悩やエロスが響いてくるはずだと確信しています。ぜひ、多くのかたの手にとっていただきたい1冊です。
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<新刊>『ハンス・ヨナスを読む』 戸谷洋志(版元:堀之内出版)
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<新刊>『ハンス・ヨナスを読む』 戸谷洋志(版元:堀之内出版) 価格:1800円+税 サイズ:四六版 ページ:232ページ ISBN:978-4-909237-34-7 <概要> 日本初となるハンス・ヨナスの入門書。マルティン・ハイデガーの弟子であり、ハンナ・アーレントの親友でもあったハンス・ヨナスは、欧米では著名な哲学者でありながら、今まで日本ではあまり注目されることはありませんでした。しかし、その生命倫理や科学技術倫理に対する考察は、非常に今日的なテーマとして、じょじょに関心が高まっています。『Jポップで考える哲学』(講談社文庫)を上梓、哲学カフェの主宰など、1988年生まれの若手ながら、哲学をわかりやすく広めることに定評のある著者が、自身の専門とするハンス・ヨナスについて初学者でもわかりやすい1冊として彼の哲学をまとめました。 <目次> 目次 はじめに 未来への責任/現代思想のなかのヨナス/「ヨナスの哲学」を描き出す 第一章 ヨナスの人生 ヨナスの少年時代/学生時代のヨナス/古代グノーシス主義の研究/亡命と戦争/アメリカへの移住と晩年/ヨナスの著作の特徴 第二章 テクノロジーについて――技術論近代とテクノロジー/無限の「進歩」への自動運転/テクノロジーと科学/科学の没価値性/テクノロジーの没価値性/テクノロジーがもたらす破局/未来への責任/生命への眼差し 第三章 生命について――哲学的生命論 生物学の問題点/哲学的生命論の構想/生命の本質としての代謝/自己、世界、時間/死の可能性/生物種の進化/哲学的人間学へ 第四章 人間について――哲学的人間学 ホモ・ピクトル/「像」という概念の構造/「私」とは何か/人間像の形成と歴史/歴史を紡ぐものとしての人間/過去の理解/倫理の問題圏へ 第五章 責任について――責任概念の構造 生命の自己肯定/それ自体としての善の呼び声/責任の対象の条件/子どもへの責任/責任の主体としての人間/責任の審級としての存在全体/人類の存続への責任をどう基礎付けるのか 第六章 未来倫理について――形而上学的演繹 責任の可能性への責任/存在論的命令の二重性――事実と質/危機の二重性/歴史の可能性への責任/恐怖に基づく発見術/未来の形而上学の仕事 第七章 神について――神話の思想 瞬間における永遠への直面/行為の不死性/神話の思想/宇宙創成の物語/無力な神/私が神を守る:殺された人々のために おわりに アーレントからの批判/ガダマーからの批判/アーペルからの批判/国際社会における受容/哲学者であると同時に、ユダヤ人であること あとがき