-
【新刊】『ライ麦畑でつかまえて』J・D・サリンジャー、訳・野崎孝
¥968
サイズ:新書(ソフト) ページ:339 インチキ野郎は大嫌い! おとなの儀礼的な処世術やまやかしに反発し、虚栄と悪の華に飾られた巨大な人工都市ニューヨークの街を、たったひとりでさまよいつづける16歳の少年の目に映じたものは何か? 病める高度文明社会への辛辣な批判を秘めて若い世代の共感を呼ぶ永遠のベストセラー。(出版社HPより)
-
【新刊】『母影』尾崎世界観
¥1,870
サイズ:四六判 ページ: 128ページ 主人公は小学校低学年の女の子。母子家庭で育った彼女は、学校に友達がおらず、放課後の時間をもっぱら母親の働くマッサージ店の空きベッドで過ごしている。カーテンの向こうでお客さんを施術して「直してあげる」母親は、昔は女性客の相手もしていたはずなのに、次第に店に来るのがおじさんばかりになってきて……。
-
【新刊】『35歳からの反抗期入門』碇雪恵(サイン本)
¥1,210
*サイン本です。 サイズ:B6版 ページ:128頁 <概要> 目次 はじめに べつに自由じゃない リクナビペアーズマイナビティンダー しあわせな村人だったときのこと やさしさもSEXも両方あっていい ーー映画『この星は、私の星じゃない』をみて STOP神格化(そして健康に目を向ける) この世のすべての人のためには泣けない 東京の価値観 善き行動の一部始終 俺の値段は俺が決める トイレその後に(男性ver.) 産まれたらもう無力ではないーー映画『ハッピーアワー』をみて 花束には根がない 遅れてきたレイジアゲインスト花束 いまさらですけど花束雑感ーー映画『花束みたいな恋をした』をみて 夢のよう、っていうか実際夢だった 愛に気がつくためのケアをーー映画『すばらしき世界』をみて 派遣とフリーランス兼業の現状と悩み 打算のない関係だけが美しいのかーー映画『愛について語るときにイケダの語ること』をみて 雑な言葉に抵抗したい STOP神格化2022(というかBreak the ファンタジー)
-
【新刊】『サッド・バケーション』飯村大樹
¥990
目次 ・風景になる ・祝福の生クリーム ・サッド・バケーション ・僕の見た3月11日 ・変奏 ・そわそわする身体 その間に、自分の過去の日記を4日分はさんでいます。
-
【新刊】『かわいいウルフ』編・小澤みゆき
¥1,870
サイズ:四六 ページ:296 ヴァージニア・ウルフを囲んだ、盛大なティーパーティーへ、ようこそ! モダニズム文学の旗手、フェミニスト、レズビアン……文学史の中で燦然と輝くウルフ。 でも、その文章の味わいは、ミニマムでかわいい! ヴァージニア・ウルフは、時代を切り拓いた作家として、いま世界的に見直しが進んでいる。 その作品は、映画、バレエ、オペラとなって蘇り、日本でも新訳が次々と出版。 本書はウルフをもっと身近に感じるためのファンブック。 作品解説、翻訳、まんが、『灯台へ』のなかの料理再現、『オーランドー』のボリウッド版構想など盛りだくさん。 片山亜紀、小川公代、西崎憲、水原涼、イ・ミンギョンら、多くの方もお招きして、ウルフのかわいい部分を1冊に凝縮。 同人誌『かわいいウルフ』のリニューアル完全版にして、文芸エンターテインメント決定版! 【目次】 ■ごあいさつ ■【まんが】Who is Virginia Woolf? 1.ウルフのかわいい長篇作品へ……小澤みゆき 2.ウルフ作品の探求者たち ■『ダロウェイ夫人』の音楽たち――万霊節の調べ……片山亜紀 ■〈わがまま〉の中にある普遍性……西崎憲インタビュー ■ウルフと「ヒロイン」たちの声を伝える英語劇……小川公代インタビュー ■役を通して変わっていく……上智大学英語劇サークルメンバー座談会 ■『自分ひとりの部屋』が愛される理由……イ・ミンギョン(すんみ訳) 3.ウルフのティーパーティーへ、ようこそ ■夢のような話……にゃんこ ■ありがとうはてなダイアリー……西村駿人 ■【まんが】うさぎの消えた後に……赤口樒 ■ハード・ファン……勝本雄一朗 ■遠い記憶の、ヴァージニア・ウルフ……今沢裕 ■かわいいジュリア……鈴木うどん ■灯台と踊ろう、そしてあなたは灯台で踊る……戸田恵一 ■池と水仙……白井結城 ■それぞれの自由を求めて……小川彩子 ■宝石で飾られた夜を、もっと……竹中万季 ■百合は何が為に咲く……佐藤泰介 ■恍惚と陶酔の「Sympathy」……吉岡泉美 ■ゆれうごく語りによる空間のブリコラージュ……熱海凌 ■ウルフの物質的想像力……シャンピン ■コンシャスネス・オブ・ストリーム――Google+のUIに寄せて……太田知也 ■ウルフという亡霊、あるいは『ヴァージニア・ウルフ短篇集』を語り損なう事……佐々木未来也 ■月曜日あるいは火曜日――三回言ってみようか……斉藤賢爾 ■ウルフと一緒に少女の頃……木花なおこ ■井戸、三葉虫、妹、……水原涼 4.オーランドー・アラカルト ■「彼は女だった」で、すべてを変える演劇のちから……樹。 ■オーランドーとカルト映画にまつわるおしゃべり会……赤口樒×小澤みゆき ■一瞬を生きる服……田村俊明 ■映画『オルランド』のボリウッドリメイクを妄想する……ヨリタム ■妄想映画『カンダーリー』(ボリウッド版『オルランド』)……構成・ヨリタム 5.ウルフとロンドンとわたし……小澤みゆき ■『灯台へ』の料理を作ってみた——「牛肉の赤ワイン煮込み」調理レポート ■キュー・ガーデン(Kew Gardens) ヴァージニア・ウルフ、小澤みゆき訳 ■ゆめみるロンドン彷徨 ■ウルフ・ニュース2021 ■夫・レナードへの最後の手紙 ヴァージニア・ウルフ、小澤みゆき訳 あとがき
-
【新刊】『短篇文藝漫画集 機械・猫町・東京だより』山川直人
¥1,980
サイズ:四六版 スリーブ入り ページ:192 『コーヒーもう一杯』『澄江堂主人』『写真屋カフカ』で知られる漫画家・山川直人が昭和の文豪の名作短篇を漫画化。原作の時代背景を感じるノスタルジー溢れる絵柄に、著者独特の描写が光る味わい深い短篇漫画集です。 収録作品:横光利一「機械」、萩原朔太郎「猫町」、太宰治「東京だより」
-
【新刊】『カンマの女王 「ニューヨーカー」校正係のここだけの話』メアリ・ノリス、(訳)有好宏文
¥2,200
サイズ:四六版 ページ:288ページ 誤字・脱字や言葉の誤用を正す「校正」。ベテラン校正者の眼を通じて見るそれは、規則と心情とのあいだで揺れ動く、意外なほど人間らしい仕事だった! アメリカの老舗雑誌『THE NEW YORKER』の校正担当者で、“Comma Queen“〈カンマの女王〉の異名をもつ著者が、その半生と、校正の現場で遭遇したミスや「揺れ」を振り返る──。 “between You and I”のようなネイティブでも間違える文法や語法、ディケンズ、メルヴィル、ディキンソンら著名作家たちが操る記号──カンマやダッシュ、コロン──の独特な使い方、クセが強い校正者たちのエピソード、トランスジェンダーのきょうだいを呼ぶときの代名詞etc…。 「正しい英文法」だけでは白黒つけられない、迷いと葛藤の日々を描く唯一無二の校正エッセイ! ★推薦文★ 鉛筆と紙の辞書を愛し、校正が「出過ぎた真似」といわれるのを恐れている“女王”。他人とは思えない。 ──牟田 都子(校正者) ◆ 正しい英語とは何だろう? カンマの思想とは? 鬼校正者はどこを見る? 今、英語の「揺らぎ」があなたを魅了する。 ──阿部 公彦(英米文学者)
-
【新刊】『NOISY ANIMAL』大崎清夏
¥2,640
ページ:112 詩人・大崎清夏さんの英訳詩集『NOISY ANIMAL』
-
【新刊】『老人ホームで死ぬほどモテたい』上坂あゆ美(サイン本)
¥1,870
*サイン本 サイズ:四六、並製 ページ:144ページ 【著者プロフィール】 上坂あゆ美(うえさか・あゆみ) 1991年8月2日、静岡県生まれ。東京在住。2017年から短歌を作り始める。銭湯、漫画、ファミレスが好きです。
-
【新刊】『さよならシティーボーイ』すなば
¥2,200
B6サイズ 328P 『あんなカーテンがほしいと空をみて』 都市に暮らす、文章を奏でる。まさに読むシティポップと呼べる作品が完成致しました。 是非、著者のリズムやグルーヴ、言葉から溢れる情景を味わって頂ければ幸いです。 甘酸っぱかったり辛かったりした10代の記憶、日々の暮らし、命について、詩、自由律俳句、映画、インターネット、BUMP OF CHICKEN、銭湯とサウナ、コロナ禍とまさかの感染、沖縄、小豆島、京都への旅行記など、著者のこれまでを網羅した渾身のエッセイ集。 ラストを締めくくるのは、本書の記憶を巡るような短編『夜の二人』。そして、巻末には著者と長く親交を深めるライターの生湯葉シホさんに解説を書き下ろして頂いております。最後までお楽しみください。 ※本書は著者のブログ『僕の詩を返せ』や各種SNSで公開された随筆等を加筆・修正し書き下ろしを加えたものです。 すなば 1991年生まれ。広島県出身。東京在住。 会社員として働く傍ら文筆家として活動。エッセイのほか小説、短歌、自由律俳句なども発表している。海とシティが好き。 共著『エンドロール』(PAPER PAPER)、寄稿『飛ぶ教室 第57号』(光村図書出版)など。今作が初の単著となる。
-
【新刊】『一般』オルタナ旧市街
¥1,000
サイズ:B6版 ページ:102頁 <概要> 旅行記、私小説、日記、掌編・・・・ 不定期刊行ネットプリント「オルタナ旧市街」を再構築した 正真正銘の雑文集!! (著者noteより) https://note.com/jo_han/n/nf64e11c515eb
-
【新刊】『珈琲の表現』蕪木祐介(雷鳥社)
¥1,760
価格:1600+税 サイズ:A5判 上製 160p <概要> 「たかが」珈琲に全てを捧げる、 注目の喫茶『蕪木』店主・蕪木祐介氏による書き下ろし。 実直に綴られる珈琲の淹れ方・嗜み方をものにすれば、 「されど」珈琲の魅力を存分に味わえます。 いわゆる「珈琲の入門書」ではありません。 豆を何g挽いて、何℃の湯温で、何cc抽出する。 この通りに淹れれば美味しくなりますと謳う本ばかり。 誰かが決めたレシピをなぞるだけでは、あまりに味気ない。 一息つきたい時、ぱっと明るい気分の時など、 その時々の感情に合わせた一杯、 そして、大切な人に振る舞う一杯を、 自在に表現するための「淹れ方」に特化した本です。 ちょっとした抽出の理屈が分かってしまえば、 自分の好む味に仕上げることができます。 抽出時に起こっている現象を意識し、理解することが肝なのです。 著者が日々悶々と考えている珈琲のあれこれ、閑談も収録。 喫茶店を愉しむためには? 現在の珈琲市場での流行は? 珈琲のルーツとは? あらゆる側面から、珈琲の嗜み方をご提案します。 新たな定番となりうる珈琲の淹れ方・嗜み方の本。(版元サイトより)
-
【新刊】『ゴドーを待ちながら』ベケット(白水社)
¥1,320
サイズ:新書 田舎道。一本の木。夕暮れ。エストラゴンとヴラジーミルという二人組のホームレスが、救済者ゴドーを待ちながら、ひまつぶしに興じている。そこにやってきたのは…暴君ポッツォとその召使いラッキー、そして伝言をたずさえた男の子!不条理演劇の最高傑作として名高い、ノーベル文学賞作家ベケットを代表する傑作戯曲。(版元サイトより)
-
【新刊】『文化系トークラジオ Life のやり方』鈴木謙介、長谷川裕、 Life Crew/TBSサービス
¥1,430
サイズ:四六 ページ:224 注目の若手論客を続々と輩出!新たな言論シーンを生み出す名物ラジオ番組の「作り方」と「思想」を大公開。(出版社サイトより)
-
【新刊】『こころはひとりぼっち』植本一子(サイン本)
¥1,000
サイズ:B6変形 ページ:134 最後に会って3カ月 別れの手紙から1カ月が経った パートナーとの関係を解消してからの数カ月の日記 友人・碇雪恵による寄稿も 目次 8月1日〜8月10日 毎日さびしい。毎日つらい。 9月11日〜9月20日 今はひとりでいることに挑戦しているのだ。 10月20日 誰かひとりでも、いてくれたらいいのだけど。 寄稿 ひとりぼっちじゃない 碇雪恵
-
【新刊】『新版 読書のおとも』編著・岸波龍
¥1,000
サイズ:A4 ページ:58 海乃凧「読書する身体のための調律」 二見さわや歌「読書のおともにオカメサブレ」 奈良原生織「濃度/Nord」 岸波龍「マッチウォーター」 柿内正午「読書の感覚」
-
【新刊】『ねこかもいぬかも』浅生鴨
¥1,650
サイズ:四六判 ページ:176 浅生鴨が「ほぼ日」の犬猫SNSアプリ「ドコノコ」で、2017年から5年にわたって毎日欠かさず執筆していた連載「ドコノコ放送局 編集部より」から、厳選した記事をひとまとめに。 ツイートよりも短い1日120文字で描かれるのは、ともに暮らすねこ社員たちとの現在進行形の面白エピソードから、かつて飼っていた犬や旅先で出会った小さな仲間たちとの思い出、そしてその時々の出来事や季節の移ろいに感じたことまで。 日記のようなエッセイのような、不思議な味わいのコラム集 猫や犬が幸せに暮らせる世の中は、人間にとっても幸せな世の中だ。なかなか手放しで幸せだとは言い切れない毎日だけれども、それでもせめて犬猫が安心して眠れる夜であって欲しいと思う。<まえがき・猫と犬と人の眠る夜 より>
-
〈新刊〉『私と鰐と妹の部屋』大前粟生(書肆侃侃房)
¥1,430
サイズ:四六版 ページ:140 きもちのいい奇天烈。たぶん、きもちがいいのは、それが本能とか骨とかに刻まれた、文様のようなものだから。知らなかった世界なのに、自分を見つけた気もしてる。 ――最果タヒ 妹の右目からビームが出て止まらない。薔薇園にいくと必ず鰐がいた。眠たくて何度も泣いた。紙粘土で上司たちの顔をつくった。三人でヤドカリになった。サメにたべられて死にたいだけの関係だ。あたらしい名前がいる。おばけになっているときはなにも話してはいけない。肩車をした拍子に息子の股間が私の首にくっついてしまう。隠れ家的布屋さんは月に進出している。私は忍者で、すごいのだけれど、あんまりみんな信じない。……可笑しさと悲しみに満ちた53の物語 2019年3月中旬全国書店にて発売。 【著者略歴】 大前粟生(おおまえ・あお) 一九九二年兵庫県生まれ。京都市在住。 二〇一六年、「彼女をバスタブにいれて燃やす」がGRANTA JAPAN with早稲田文学公募プロジェクト最優秀作に選出され小説家デビュー。「ユキの異常な体質 または僕はどれほどお金がほしいか」で第二回ブックショートアワード受賞。「文鳥」でat home AWARD 大賞受賞。 著書に短編集『のけものどもの』(惑星と口笛ブックス)、『回転草』(書肆侃侃房)。 【収録作品】 ビーム/ムキムキ/ものを溶かす汗/世界ブランコ選手権こどもの部決勝戦/へそのゴマ/狼/骨とテレビに出た/かなでちゃん/こっくりさん/私と鰐と妹の部屋/植物園/お墓/なにかが死んでいる/屋根裏部屋/チェーンソー/夜中/歯医者さんの部屋/サンバイザー/こういうのが好き/呪われてしまえ/トースター/紙粘土で友だちをつくった/刺繡/私はゼロ/夏/僕は泳いだ/二十歳になったら悪魔になる/てるてる坊主/おばけの練習/小説とケーキ/誕生日/虹/ジョン・トラボルタ/好きなひとと同じときに体調を崩してるとうれしいよね/ミイラ/いまどこにいるの/星を読まない/ヤドカリの家/トカゲの死/サランラップ/平凡/隠れ家的布屋さん特集2049/植物って知ってる?/仕事をやめる/斧に白いサインペンで名前を書く/シェルター/知らないひと/石の動画/鞄/サメ友だち/棺のなか/雷は庭に落ちた/あそび
-
【新刊】『街で考える 街の手帖リーディング2「時と陰陽」』
¥990
『街の手帖リーディング2 街で考える』 特集「時と陰陽」 都築響一インタビュー「雑誌づくりにコロナなんか関係ない」 青木由弥子「陰を光に反転させる――石垣りんの詩の言葉」 三遊亭司「光、或いは影のこと」 オル太/メグ忍者「過去と戯れる」 港ノマチノヒ「そろそろ「場所」に帰ろうか」 加賀谷敦(あんず文庫)「日常のすきまへ」 ほか 特別出演:橘家文蔵、山本あき A5横版・78ページ・オールカラー ¥990(税込)
-
<新刊・ZINE>『どこにいても本屋』松井祐輔(HAB)
¥990
<新刊・ZINE>『どこにいても本屋』松井祐輔(HAB) 価格:900円+税 サイズ:文庫 ページ: <概要> ーーどこにいても本屋に行く。 蔵前の本屋H.A.Bookstore店主の日記「hibi/」より、二〇一八年七月〜二〇一九年一〇月までの「本屋に行った日」を中心に再編集。「H.A.Bノ冊子」連載中の「どこにいても本屋」より、「台湾取次編」「富山BOOKSなかだ編」「上田NABO編」を追加した本屋訪問記。 (二〇二〇年一月初版) (HAB公式サイトより)
-
【新刊】『palmstories あなた』 津村記久子、岡田利規、町田康、又吉直樹、大崎清夏
¥2,200
A6判変形 154pページ ハードカバー 「あなた」と「きみ」をめぐる、5つの“てのひら”の小説たち(パームストーリーズ) ちいさなハードカバーの単行本でお届けする掌篇アンソロジー。 津村記久子、岡田利規、町田康、又吉直樹、大崎清夏。(版元サイトより)
-
【新刊】『ブックセラーズ・ダイアリー』ショーン・バイセル
¥3,300
サイズ:四六判 ページ:335 本を買いに行ったはずが、本屋を買ってしまった―― 変わり者の店主が、それ以上に変人ぞろいの店員や客とともに、ネット書店時代の荒波に立ち向かう、人間模様と奮闘の記録。 著者は一九七〇年、イギリス、スコットランドのウィグタウン生まれ。「自他共に認める田舎」である故郷を大学進学で離れたが、三十歳のとき、クリスマスの帰省中に、立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。諸手続きをへて翌年手に入った店は、いまや十万冊の在庫を擁するスコットランド最大の古書店だ。かつて国内最悪の失業率に苦しんでいたウィグタウンも、書店の町として知られるようになり、町にも店にも世界中から観光客が訪れる。 とはいえ、由緒ある築約二百年の建物は維持費がかさむ。厳冬期には客足が途絶え、一方で暖房費はばかにならない。さらに大手書店チェーン、のちには巨大資本アマゾンと電子書籍化という手ごわいライバルが行く手に立ちふさがる。時に奇天烈、時に傍若無人な日々の客たち。有能だけど変人の度が過ぎる従業員(いちばん変わっているのは著者自身だというのが客たちの評)。大人気イベントである秋のブックフェスティバルで起こる騒動の数々。心ゆさぶられる遺品買取。個人書店の店主は、毎日がサバイバル・ゲームだ!(版元サイトより引用)
-
【新刊】『東横イン これだけは』
¥1,100
東横インだけについて書かれているZINE。 熱量がすごい。 全「東横」インユーザー必携です。
-
【新刊】『いま読むペロー「昔話」』工藤庸子(羽鳥書店)
¥2,200
B6判上製 218頁 文芸サロンで解き放たれる太古の夢想── 赤ずきんに「赤い」頭巾をかぶせ、猫に「長靴」をはかせた、17世紀フランスの宮廷作家シャルル・ペローとは何者か? 世界中で読み継がれてきたペローの『昔話』は、もともと大人向けの読み物として貴族の文芸サロンで誕生した。民間伝承と宮廷文化との出会いから生まれた物語の背景をふまえ仏文学者・工藤庸子が新たに訳す。充実の解説付。 [目次] マドモワゼルに捧ぐ 眠れる森の美女 赤頭巾 青ひげ 猫の大将 または長靴をはいた猫 仙女たち サンドリヨン または小さなガラスの靴 巻き毛のリケ 親指小僧 訳者解説 ペロー『昔話』と三つの謎 訳者あとがき ▼訳者プロフィール 工藤庸子(くどう ようこ) 1944年生まれ。東京大学名誉教授。専門はフランス文学、ヨーロッパ地域文化研究。 [主な著書] 『プルーストからコレットへ──いかにして風俗小説を読むか』(中公新書、1991年) 『小説というオブリガート──ミラン・クンデラを読む』(東京大学出版会、1996年) 『恋愛小説のレトリック──『ボヴァリー夫人』を読む』(東京大学出版会、1998年) 『フランス恋愛小説論』(岩波新書、1998年) 『ヨーロッパ文明批判序説──植民地・共和国・オリエンタリズム』(東京大学出版会、2003年) 『宗教vs.国家──フランス〈政教分離〉と市民の誕生』(講談社現代新書、2007年) 『近代ヨーロッパ宗教文化論──姦通小説・ナポレオン法典・政教分離』(東京大学出版会、2013年) 『評伝 スタール夫人と近代ヨーロッパ──フランス革命とナポレオン独裁を生きぬいた自由主義の母』(東京大学出版会、2016年) 『論集 蓮實重彦』(編著、羽鳥書店、2016年) [主な訳書] アンリ・トロワイヤ『女帝エカテリーナ』(中央公論社、1980年) フロベール書簡選集『ボヴァリー夫人の手紙』(筑摩書房、1986年) バルガス・リョサ『果てしなき饗宴』(筑摩書房、1988年) コレット『牝猫』(岩波文庫、1988年) ミシェル・フーコー『幻想の図書館』(哲学書房、1991年) ミシェル・ビュトール『ディアベリ変奏曲との対話』(筑摩書房、1996年) プロスペール・メリメ『カルメン』(新書館、1997年) ピエール・ロティ『アジヤデ』(新書館、2000年) コレット『わたしの修業時代』(ちくま文庫、2006年) バルザック『ランジェ公爵夫人』(集英社、2008年) コレット『シェリ』(左右社、2010年) マルグリット・デュラス『ヒロシマ・モナムール』(河出書房新社、2014年) (版元サイトより引用)